ESG投資(第3回)

今回は、ESG債の投資について説明します。ESG債は、コロナ下でも発行が伸びています。金融情報会社リフィニティブによると、2019年の発行額は、約1兆4千億円でしたが、2020年は、1月から12月17日までの発行額が、約5兆6千億円と急増しています。

ESG債には、調達した資金使途により次の3種類があります。

1.グリーンボンド:再生可能エネルギーや生物の多様性保全など、環境改善効果のある資金調達に限定。

2.ソーシャルボンド:雇用創出(マイクロファイナンンス、中小企業支援)や社会サービツへのアクセス改善(健康、教育など)などの社会課題の解決のための資金調達の限定。

3.サスティナビリティボンド:上記1、2のどちらかの性質をもった複数のプロジェクトのために資金を調達。

国内では、個人向けのESG債は3年程前から発行されています。今年発行されたものとして、次の2例を紹介します。

<オリエントコーポレーション第24回無担保社債>

資金使途:大学・専門学生向け教育ローン(ソーシャルボンド)

発行額:50億円 期間:5年 利率:0.32%

購入単位:100万円単位 格付け:BBB+(R&I) A-(JCR)

<三菱UFJファイナンシャル・グループ第26回無担保劣後社債>

資金使途:コロナ禍で収益が悪化した企業や医療機関等への融資(ソーシャルボンド)

発行額:540億円 期間:約10年4ヶ月 利率:0.894%

購入単位:100万円単位 格付け:A+(R&I) A+(JCR)

投資方法としては、原則、通常の個人向け社債と同様です。国債と比べて流動性に欠けることから、償還まで保有することを前提に、発行体の信用力、債券の期間等に注意して投資してください。